フォーマット · 読了5分

スマホではEPUBとPDFのどちらを使うべきか

ダウンロード一覧では、同じものの2つのバージョンに見えます。 しかし違います。一方は箱に入ったウェブページで、 もう一方は印刷されたページの写真です。6インチの画面では、 この違いが読書を心地よいものにするか、面倒な作業にするかを決めます。

重要な違いは1つだけ

EPUBはリフローします。 テキストに固定の改行やページの区切りはありません。 リーダーが、表示される画面に合わせてレイアウトします。 文字サイズを変えれば、単語もそれに合わせて並び直します。

PDFはリフローしません。 PDFは、A4やUS Letterといった決まったサイズのページ上に、 すべての文字の位置を固定します。 文字を大きくすると、大きくなるのは ページ のほうです。 だからスマホでPDFを拡大すると、1行を読み終えるのに横スクロールが必要になります。

実際にどう違うのか

文字サイズと書体

EPUBでは自分で選べます。PDFではファイルを作った人が決めたもので、 どのリーダーも文書を作り直さないかぎり、 変更することはできません。

ダークモードとセピアモード

EPUBのテキストはリーダーがスタイルを決めるので、ダークページは本物のダークページになります。 ダークモードを備えるPDFビューアーは、たいてい画像を反転しているだけです。 その結果、写真はネガになり、グレーのスキャンは濁ったノイズになります。

単語をタップする

EPUBには本物のテキストノードがあるので、タップはきれいに単語と対応します。 PDFのテキストレイヤーは位置情報を持った文字の並びで、単語の区切りが当てにならないことも少なくありません。 スキャンされたPDFにいたっては、テキストは存在せず、あるのはピクセルだけです。 スキャンPDFで単語を調べることも、検索することも、読み上げることもできないのはそのためです。

読みかけの位置

EPUBリーダーはテキストそのものの中で位置を記録するので、 文字サイズを変えても読みかけの場所は残ります。 PDFの位置はページ番号です。安定してはいますが大まかで、 300%に拡大して読んでいる文書の214ページは、あまり正確な位置とは言えません。

ファイルサイズ

小説のEPUBは1メガバイト未満に収まることも多くあります。 同じ本をスキャンしたPDFは数百メガバイトになることもあります。ページがすべて画像だからです。

PDFが本当に正しい選択になるとき

PDFは劣ったフォーマットではありません。用途が違うフォーマットです。

読み取り可能なPDFとスキャンPDF

この区別は、フォーマット論そのものより重要です。 読み取り可能な PDFには本物のテキストがあり、単語を選択できます。 スキャンされた PDFは写真の束です。単語を選択しても、 何もハイライトされません。

スキャンPDFは、どのリーダーでもリフローも検索も、単語を調べることもできません。 扱えるものが何もないからです。解決できるのはOCRだけですが、そのOCRも独自の誤りを持ち込みます。 いちばん手早い確認方法は、単語を選択してみることです。 何も選択できないなら、どのアプリでも手の打ちようがありません。

相互に変換する

PDFからEPUBへの変換は、素直な文章ならそれなりに動きますが、それ以外ではうまくいきません。 脚注は妙な場所へ移り、ヘッダーやページ番号ははぐれた行になり、段組みは互い違いに混ざります。 文章中心のレポートなら試す価値はありますが、 教科書ではその価値はありません。

EPUBからPDFへの変換は技術的には簡単ですが、たいてい意味がありません。 スマホで読みやすくしていた柔軟さを、わざわざ捨てることになるからです。

結論

スマホで文章を通して読むなら、毎回EPUBを選んでください。 PDFを選ぶのは、レイアウトが内容の一部になっているときか、その版しか手に入らないときです。 その場合も、腰を据えて読む前にテキストが本物かどうかを確かめてください。

ClickBookはどちらも読めます

EPUBファイルと読み取り可能なPDFを自分の端末から読み込め、 どちらでも単語を調べられます。スキャンPDFは検出してお知らせするので、 使えないものが開いてしまうことはありません。 使い方を見る。または 無料のEPUB書籍を合法的に手に入れる場所.